ずっと試してみたかった、野菜の昆布〆。
緑燃ゆる季節。スーパーに並ぶ野菜も鮮やかな色合いのものが増えてきて、見ているだけでも楽しい今日この頃。
さっと茹でた旬の野菜を昆布〆にしたら、美味しいんじゃないかなって。
今回は、アスパラガス、スナップエンドウ、ふき、セロリで作ってみました。
昆布〆用の昆布は、平くて扱いやすいので、利尻昆布がおすすめです。キッチンペーパーに日本酒(調理酒)を含ませて、昆布を濡らして湿らせておきます。乾かないように、日本酒を含ませたキッチンペーパーで包んでおくと、程よく湿っていいです。
アスパラガスは軽く曲げて、しなったところから下の茎の部分が硬いところなので、その部分の皮をピーラーで剥いて、食べやすい大きさに切ります。沸騰したお湯で、硬い茎の部分は2分、柔らかい穂の部分は1分30秒茹でます。
スナップエンドウは、両側の筋をとって、熱湯で2分。
セロリは筋をとって、アスパラガスと同じくらいの長さ、適当な幅に切ります。
ふきは塩もみして、熱湯で細い場合は3分、太い場合は5分、菜箸で持ち上げてしんなりと曲がったら茹で上がり。冷水に入れて冷まし、筋を取ります。ふきは筋取りが大変なので、長いままでも茹でられるような大きなフライパンで茹でるといいです。筋をとったら、他の食材と同じくらいの長さに切りましょう。
全部同じフライパンで茹でてしまえば、洗い物も少なくてすみます。
この茹でてる時の野菜の香りって、いい香りなんですよね。茹で上がるまでずっと、コンロの前で野菜が揺れるのを眺めながら、香りも楽しみます。
全ての食材が揃ったら、いよいよ〆ます。
昆布、野菜、昆布、野菜、昆布の順番。なるべく隙間なく。


この状態でラップに包んで、2時間待ってみました。
2時間後、ふきやアスパラガスのような柔らかい野菜は十分に昆布の旨みが移って昆布〆になっていましたが、セロリやスナップエンドウと言った、表面がツルッとしていて硬い野菜は、なかなか〆られてはくれないことが判明。
そこで、再度昆布にお酒を含ませて、更に2時間昆布〆にしたところ、美味しく仕上がりました。
野菜の素材の味はそのままに、昆布の旨味が染み込んで、同じ調理法でも、一つ一つ個性が際立ちます。
面白い、昆布〆。奥が深い。セロリも少し茹でてもよかったのかも。
今度はどんな野菜を昆布〆にしよう。お料理にも応用できるかも。と、いろいろ次の展開を妄想しながら、お酒の肴にいただきました。
私的おすすめは、ふきです。ほどよい苦味が好みでした。
